トゥブアン問題 2006年6月1日(木) ![]() ![]() ![]() |
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東ニューブリテン州のある村に古くから伝わる伝統的なシンシン「トゥブアン」があります。「トゥブアン」はとんがり帽子のようなものをかぶり、胴体の部分は葉っぱで包まれています(右写真参照)。しかしそのかわいらしい姿とは裏腹にPNGのシンシンの中でも最も神聖なシンシンのひとつであり、特別な儀式(イニシエーションと呼ばれる)を受けたものでないとそのシンシンはできず、他人にも絶対自分が「トゥブアン」であると言ってはいけないという掟まであります。言ってしまったら、、その時その本人は呪われるのだそうです。「トゥブアン」はその神聖さゆえ、東ニューブリテン州の外で披露されることはありませんでした。 しかし、今回開催されたACP-EU閣僚会議の参加者のためにポートモレスビーで「トゥブアン」が披露され、そのことが大きな問題になりつつあるのです。 東ニューブリテン州出身のSir ラビー・ナマリウ外務大臣の言葉。「私はトゥブアンをポートモレスビーで披露することには反対でした。しかし、政府がいつの間にかトゥブアンをポートモレスビーに呼び寄せていたのです。」 「1994年にラバウルの火山が噴火して甚大な被害をこうむった東ニューブリテン州ですが、ガゼル被災復興機関を通して多くのEU諸国から援助がなされました。確かに東ニューブリテン州の人々はそれらの援助に対しては本当に心から感謝しています。しかし、私はトゥブアンを披露することには反対でした。政府は50万kinaを支払うことを約束に彼らをPOMに呼んだと聞いています。しかし、政府はトゥブアンを呼ぶことでもっと多くの観光客を期待していたようですが、それは叶わなかった。50万kinaが確実に支払われるかどうかが問題となるが、それは彼らが東ニューブリテン州に帰ってからじっくりと話し合いをすることになるだろう。」 ゴロカのマッドマンが出稼ぎのためにPNGならどこへでもひょいひょいと足を運ぶのに対して、トゥブアンがいかに神聖であるかが伺える記事です。トゥブアンの写真を右に掲載しましたが、掲載してよいものだろうか。。呪いを感じたら、すぐに掲載を中止しますのでご了承ください。 (了) |
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