金鉱の土地所有者問題。    2006年4月19日(水)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
"カイナンツ・ゴールドマイン"。ゴロカからレイに向かうハイランドハイウェイのちょうど中間のカイナンツという町にある世界有数の採掘量を誇る金鉱です。今週月曜日、高騰していた金の価格は1980年以来の高値を更新しました。この金鉱にとってはうれしい話ですが、その前に解決しないといけない問題があります。ランドオーナー(土地所有者)問題です。


PNGの土地の多くは"所有者"がいます。ある土地に公園をつくったり、建物をつくったりすると、必ずその土地のランドオーナーなる人が現れて、金を請求するのです。しかし、PNGには土地の登記簿があるわけでもなく、その土地がその"所有者"のものであると公に証明するものはありません。"所有者"自身が「私はこの土地を所有している」と言っているだけなのです。


に今回はその土地が金鉱のため、簡単に解決とはいきません。意見が受け入れられないランドオーナーはワントクを引き連れて武力で金鉱の業務を妨害し、その治安の悪化のため、先週水曜日より業務がストップしていました。


んとか5月初旬にランドオーナーとの話し合いがもたれることが決定し、業務は再開されました。が、PNG特有のこのランドオーナー問題。金の価格高騰もあいまって、一筋縄では解決しないと思われます。

(了)


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