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トゥンブナの歌。 2006年11月26日(日) その四

 明日でこの村ともお別れです。トゥンブナに会いに行きました。
 「ブーブーよ。明日帰るのか。トゥンブナは悲しいぞ。。今日はお前の家にいって夜通し歌って話をしようじゃないか。」

 客人が村に来た時、最後の夜は村人がその客人の家に集まり、夜通し話しをしたり歌を歌ったりすることがこの村の慣習です。それは男子が15歳になったときに行われる"Initiation"と似ているといいます。

  "Initiation"とはこの村の成人の儀式。15歳になった若者はこの儀式を受けなければなりません。その儀式では若者はパンツ一丁で夜を通して家の中央にずっと座っています。同じClanの老人たちがかわるがわる家に入ってきては家のこと、畑のこと、家畜のことなどを話します。そして皆で歌い夜を明かし、晴れて成人として認められるのです。

トゥンブナをもちあげて記念撮影。


夜、男だけがひとつの家に集まります。

  「ブーブーよ。槍を必ずお前の息子に渡してくれ。そしてその子にわしの名前"Aeta"と名づけてやってくれ。」

 トゥンブナの歌が始まりました。哀愁を帯びたその歌は薪のパチパチと燃える音と共に、パイガタサの夜に溶けていきました。

トゥンブナの歌。
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