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ガナラの話。 2006年11月26日(日) その参

 その晩トイレに起きたとき、床の上に毛布を敷いて寝ているガナラが、相変わらずロジャーのではなく自分の半ズボンをはいているのに私は気づいた。ガナラがロジャーに半ズボンを返さずに持ち帰ってしまったと分かったのは、あとになってからのことだった。
『震える山〜クールー、食人、狂牛病〜』
- ロバート・クリッツマン 著

 ガナラは研究所から二週間の報酬として三十キナ(約四十八ドル)もらっている。
 〜中略〜
 ということは、ガナラはもらったお金で豊かに暮らせるはずだ。それなのにガナラの子供たちはぼろを着ている。戸口では豚が取っ組み合ったり、何かくちゃくちゃ噛んだりしている。あとで分かったことだが、妻が病院に行くのに一キナ、息子が学校に行くのに五キナかかるからと、ガナラがどちらも許さなかったのはつい最近のことだった。明らかに彼は、賭けトランプとビールで有り金を使い果たしてしまっていた。
『震える山〜クールー、食人、狂牛病〜』
- ロバート・クリッツマン 著

 セレモニーを終えて、家に戻るとたくさんの村人が集まっていました。その中にガナラ(本名イガナ=Igana)もいたのでお話を聞くことにしました。終始にこやかな笑顔で昔のことを誇らしげに楽しく話してくれました。

Iganaおじさん(=ガナラ)。

 > お名前は何ですか?
 「Igana Alesaguだよ。」

 > 「震える山」という本の中でクールー医師の手伝いをしたと書かれていますが本当ですか?
 「本当だよ。」

 > ロバート・クリッツマン(「震える山」著者)という学生(当時)を知っていますか?
 「そりゃ、よく知ってるよ。」

 > アルパーズ博士※1やガイジェセック博士※2のことも?
 「もちろんだよ。そうだ、以前マイケル(アルパーズ博士のこと)やマシュー※3にオーストラリアに招待されたときのことを話してやろう。俺が行くということが決まって、マイケルたちはクーループロジェクトに関わっていた友達に声をかけたんだ"あのIganaが来るぞ!"ってね。俺が行くってことでみんな大喜びさ。それはたくさん人が集まったよ。その時に今のオカパのことを話した。ついでにオカパの道の補修や新たに病院をたててもらえるようお願いしておいたよ。」

 > でも本の中では"ガナラ(=Igana)は身なりが汚くてとてもずる賢い"というように書かれていますよ。
 「はーーはっはっは!!」(周りの村人も大爆笑♪ )

 > クーループロジェクトで稼いだお金も妻や子供のためには使わず、ギャンブルや酒に使っていたとも書かれていますよ。
 「はーーはっはっは!!その通りだ!!はっはっは!あ〜おもしろい。そんな風に書かれているのか。あっはっは!」

※1 マイケル・アルパーズ博士。クーループロジェクトメンバー。「震える山」では著者のロバート・クリッツマン博士の当時の上司にあたり、国立医学研究所所長(現在のIMRと同じ機関だと思われる)として登場する。IMRの創設者のひとりと考えられる。
※2 カールトン・ガイジェセック博士。クーループロジェクトメンバー。クールーの原因究明の功績を讃えられ1976年ノーベル賞受賞。
※3 ジョン・マシューズ博士。当時クーループロジェクトのリーダー。IMRの創設者のひとり。

「はーーはっはっは!!その通りだ!」
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