トゥンブナの話。
2006年11月25日(土) その弐 |
Aetaおじいちゃんは穏やかで優しいまなざしでボクをずっと見つめていました。昔の話を聞きたいと申し出ると椅子にゆっくりと腰をおろし、ゆっくりと語ってくれました。
> おじいちゃんのお名前は何ですか?
「Aeta Poneじゃ。」
> 何歳ですか?
「わからない。たぶん80歳ぐらいだと思うが・・・。」
> いつ人を食べたのですか?
「わしが8歳か9歳の頃だったと思う。」
> 誰を食べたのですか?
「祖父じゃ。」
> 体のどこを食べたのですか?
「ふくらはぎと背骨じゃ。母親がふくらはぎを渡してくれたんじゃ。」
> 脳を食べたのは誰ですか?
「覚えておらん・・・。わしが食べたところを思い出すので精一杯だからのう・・・。」
> 祖父はなぜ亡くなったのですか?
「部族間闘争じゃ。」
> どの村と部族間闘争があったのですか?
「Haga村じゃ。」
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当時の話を聞かせてもらいました。 |
話を終えるとAetaおじいちゃんが話しかけてきました。
「わしはお前のトゥンブナじゃ。そしてお前はわしのブーブーじゃ。」
"トゥンブナ"とはピジン語で祖父の親しみを込めた呼び方、そして"ブーブー"は同じくピジン語で孫の親しみを込めた呼び方。トゥンブナのAetaおじいちゃんはボクを家族の一員として認めてくれたのです。 |
トゥンブナとブーブー。 |