昆虫は未来への財産となる    2006年9月9日(土)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
「絶滅の危機に瀕している虫や植物を保護することは未来の世代への財産となる。」


ンブー州のNPO団体"サンガマンガ文化環境保護団体(SCEP)"は昆虫や植物の保護を15年間続けている団体だ。SCEPはチンブー州の州都クンディアワに博物館を設立し、そこでは様々な昆虫、植物が保存、展示されている。


ンブー州にある学校の多くがこの博物館を訪れる。そこでは昆虫や植物を守ることの大切さが子供たちに教えれれ、各学校はそれに関する宿題を課し、その調査のためにまたこの博物館を訪れることとなる。


府博物館での昆虫や植物の展示にあたり、マダンゴロカレイ、にある昆虫植物研究に携わるいくつかの団体からサポートを受けた。学名標記のサポートである。


SCEPの現地人スタッフはシナシナ村の言葉であるタバレ語での名しか知らなかったが、昆虫研究家や植物研究家の力をかりてそれらに学名をつけることができた。


SCEPは昆虫、植物の保護を目的に1991年に誕生した。1997年にチンブー州とハイランド地方の昆虫収集作業が本格的に始められた。次第に彼らの活動は他の団体に知られるところとなり、2003年には前チンブー州知事、故ルイス・アンバネ氏にも注目されることとなった。


SCEPディレクター、エリック・シネバレ氏によると今までに140種の昆虫を採集し、博物館に保存されているという。カブトムシ、クワガタ、ガ、チョウ、コオロギなど多くの種類の昆虫が分類され保存されている。博物館の名前は"Dom Plant Insect Museum"という。


地人スタッフの協力もあり、採集や保存だけでなく、各昆虫の様々な情報を集めることもできた。どんなところに棲息しているか、どのような習性をもっているか、どのように繁殖するかなど、である。


「そしてわかったのです。この辺りで見つかる貴重な昆虫や植物達の数がここ最近ものすごいペースで減少していることを。私達の目的はこれらの種を守ることです。昆虫や植物を守ることは未来の世代への財産です。」


ネバレ氏は今年4月、州の学校を訪ねた。
「子供たちに虫の収集、認識、保護の正しい仕方を伝えるためです。いつの日か彼らがその方法で昆虫や植物を守っていってくれることを願って。」


々、アメリカの生物学者ラリー・オサク博士の協力のもと、シナバレ氏がまとめた"Useful Plants of Tabare(タバレの役に立つ植物)"がアメリカで出版される。


ナバレ氏によると、2000年にMt.ウィルヘルムで新種の生物2種が発見された。学者達が現在世界中のほかの生物の比較調査分析を行っているという。これらの生物には発見した現地人スタッフにちなんだ名が命名されることになるだろう。


ナバレ氏は今後も地元の政治家や、環境保護団体にさらなる協力をよびかけていくつもりだ。

text by ザチェリ・ペー

(了)
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