はじまりの場所へ -前編-     2006年7月28日(金)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
前、第二次次世界大戦中にPNGの現地人に命を助けられた元アメリカ軍飛行士のフレッドさんの記事を紹介しました。


西ニューブリテン州の訪問は今回で15回目となります。全てがはじまったこの場所で彼は何を見たのでしょう。

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君が鳴らさなければそれは鐘ではない
君が歌わなければそれは歌ではない
君が与えなければそれは愛ではない
なぜなら愛とはとどめておくものではなかったのだから
--作者不明

レッド・ハーゲシャイマーさんはこの詩をよく口にする。彼は過去14回も西ニューブリテン州へ赴き、46年もの間、教育、健康、福祉の発展のために、学校の建設、図書館の建設などの活動を行ってきた元アメリカ軍の飛行士である。


1943年6月23日、日本軍により彼の操縦する飛行機が撃墜されてから63年。その残骸が発見された。彼の15回目の訪問が決まるのに時間はかからなかった。全てがはじまったこの場所で、人生の輪をつなげる最後の仕上げのために彼はまた戻ってきたのである。


行機の残骸は西ニューブリテン州と東ニューブリテン州の境、東ナカナイ地区のマスアリ村で発見された。ナカナイ地区からとても険しい道のりを3時間半かけてようやく到達できる場所である。


前に墜落現場が調査され、村人との交渉の末に、近くのジャングルの木を切り倒しヘリポートがつくられた。フレッドさんはヘリコプターでその現場まで向かうことになった。


リポートから約500メートルジャングルの奥へ進んだところが墜落現場だ。フレッドさんに飛行機の残骸が手渡された。彼はそれをしばらく見つめたまま、その場所だけ時間が止まったように長い沈黙が続いた。


の目から涙が溢れ出した。それは実に63年目の再会であった。

中編へ続く>>
StreetBeat

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墜落現場へフレッドさんを運ぶ村人たち。


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