歴史的選挙、日本に任せろ    2005年5月6日(金)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
5月末、ブーゲンビル州で歴史的選挙が行われます。PNG初の自治州の知事を決める選挙です。その歴史的な選挙に不正があってはならない。そこで一役買おうと名乗りをあげたのが日本でした。日本は選挙の投票用紙のための資金を援助することに決めたのです。記事はその援助をパプアの偉い人が喜んだという話。(その偉い人"Sir Peter Barter"さんはMadang Resortのオーナー!)


ーゲンビル島は天然資源が豊富で、良質な銅や金の鉱山があります。しかし89年、なぜ私たちの土地から出た収益を国に渡さんといかんのかということで、独立の声が急速に高まりました。鉱山の土地所有者はブーゲンビル州の出身者以外を鉱山から武力で追放し、それを鎮圧するために政府は軍を派遣しました。結果さらに独立運動が激化し、それによる紛争で多くの命がうばわれてしまいました。オーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどから国連の平和維持部隊が派遣され、治安が回復したのはそれから約10年後の98年のことでした。


安回復後、独立の声が消えたわけではなく、ブーゲンビルの代表者と政府との間でしばらく話し合いがもたれてきました。そして04年末、議会でブーゲンビル州を自治州として認めるという決定が下されたのでした。


本が援助する額は261,000kina。こんなにも大きなお金がPNGのために使われているのです。PNGの新たな歴史の礎は日本が担っています。

(了)
StreetBeat


「パプアンタイパン 〜パプアニューギニア奮闘記〜」 ホームへ