火山へ向かう。
2006年1月24日(火) その参 |
【6. 飛行機の残骸】
車はジャングルへ。何もないところから突然現地人が現れるのには驚かされます。途中、倒れた大きな木によって道がふさがれ、そこからは徒歩となり・・・突然あらわれた飛行機の残骸!
「これがゼロ戦かや。」「これは違うじゃないかねぇ。ゼロ戦はもっと小さいはずだでねぇ。これは多分、食料の輸送飛行機かなんかじゃないかねぇ。」「こんな姿になっちゃってよぉ。。大変だったねぇ。。」
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ここから徒歩。
ありました。
近づいて撮影。 |
【7. 火山が与えたもの】
ラバウル、ラバウルと言っていますが、実際今回の旅はココポからラバウルの方にやってきているわけです。ラバウルは現在廃墟なのです。廃墟のために隣の町ココポに州都機能を移転中なのであります。今回のホテルもココポにあり、そこを拠点にラバウル方面に観光に来ているわけなのですが、ひとつの疑問が頭をもたげます。なんでラバウルは廃墟なのか?
1994年ラバウルにある火山が大噴火!ラバウルの町、空港全てを灰で覆い尽くしてしまいました。住民は無事避難し、多くの人命が奪われることはなかったそうですが、ラバウルの町はそれ以来廃墟のまま。いまだに復旧していません。以前ラバウルを見た知人がこう形容していました。「北斗の拳の世界だよ。」
【8. 猿の惑星】
北斗の拳では、世界は核の炎に包まれ今まで栄えていた都が廃墟と化してしまいました。まだそこには高層ビルがあった。しかし、ラバウルには何もなかった!!地面はすべて灰。まわりはプリミティブな植物が生い茂り、遠くには廃墟の象徴のような火山がでんと立ちはだかる。隣で父が言った言葉はとても的を得ている気がしました。「なんだ、これは!猿の惑星の世界じゃないか!」
【9. 火山の温泉】
そして、目的地に到着!そして何もなかった。今まで、パプアで何もないところはたくさん見たつもりですが、ここは群を抜いている。その違いは恐らく生命の息吹がほとんど感じられないとこだと思う。ラバウルは廃墟だと言いますが、廃墟とはもともと栄えた何かが衰退した様を言う。しかし、ここはなんとも、"最初から"こうだった感じがするのです。どんな形容詞も思いつかないと思っていると、あった!「なんだ、これは。猿の惑星の世界じゃないか!」
さて、余談はこれくらいにして。しかし余談が長いのは、ことさらこの火山の麓は印象に残っているからです。火山を目の前にして海がありました。そこに足をつけると、熱い!むちゃくちゃ熱い!そうここは温泉でした。あの山本五十六元帥も通っていたという温泉です。持ってきた卵をつけて、温泉玉子をつくってみました。真っ黒な火山をバックに父とゆったり温泉につかりました。パプアは新石器時代からいきなり近代になったと言われていますが、この場所はそれよりはるか昔の世界を感じさせます。 |
到着。やしの奥に見えるのが火山。
寂しくこれだけが建っている。
火山の前にて。
地獄を思わせる。
父と一緒に。
あまりのすごさに興奮した父。 |