老人と山。
2006年5月14日(日) |
朝6:00。30分後にはこの村を発たなければなりません。4時間の徒歩といつ来るかわからないバスのこと、早めに出ないと今日中に家に帰れないかもしれないのです。
身支度をして外に出ると、すかさずひんやりとした空気に包まれました。空気もおいしいし、すがすがしい!ふと広場を見るとこんなに朝早いのにずいぶん騒がしい。村人がサッカーに興じているのでした。「ミスター。みんな5時からやってるんだよ。たぶんこれから毎日、一日中蹴り続けるだろうよ。」
サッカーボールをお土産にしてよかったなぁ。心から思う瞬間です。
「みんなサッカー楽しんでねー。それじゃボクは帰ります、ありがとう、またどこかで!」
・・・・・。あれ。みんなサッカーに夢中でこっちに気づかない!こ、このやろう。ボール返してくれ。 |
朝もやの中、広場がなんだか騒がしい。
もうサッカー中毒だ。 |
帰りは行きより険しい道を進みました。いくつもの山を越えるのだそうです。ショートカットらしいですが、4時間かかるとの事。まったく縮まってない。。
道なきジャングルの中をしばらく進むと、ほどなく視界が開けました。この辺りで一番高い山のてっぺんに到着しました。全方位360度がきれいな山に包まれ、それを眼下に見下ろす景観は最高でした。途中、ひとりの老人に会いました。ブッシュナイフ片手に裸足でそのごつごつした山を登っていました。毎日この山の上に登るのだそうです。何のためか、山に登るのです。
岩山を越えて今度は小さな村が現れました。そこはヤギの村でした。村人より多くのヤギがいるのでした。その村はそこだけ小高く、やはり周りにはどこまでも山が続きます。その村だけ浮いているよう。
長い長い4時間の徒歩を終えましたが、あまり疲れを感じませんでした。のどだけが異様にかわいていたので、近くでパイナップルを買いました。ひとつ70toea。その場でカットしてもらい、かぶりつきました。最高に甘くてジューシーで、体のすみまで染み渡っていきました。
(了) |
途中出会った老人。
まわりはどこまでも山だった。
山の中で何を思っているのだろう。
突然現れた小さな村。
そこはヤギの村だった。
パイナップルをまるごと1個いただいた。甘くておいしかった〜! |