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晩餐、カカルク!2004年12月30日(木)

 ゴクラクチョウを見ました。深い霧の中、朝の6:30ぐらいにマワさんの家を出発し、1時間歩いたとき、マワさんが「あそこに、いる!」とゴクラクチョウを指差しました。霧のせいで色ははっきり見えませんでしたが、尻尾は長く、その動きは優雅で明らかに他の鳥と違いました。あぁ、見れて良かったなぁ・・・、と感動していたら、となりでマワさんがパチンコで打ち落とそうとしていました。こらーっ、マワ!
 ゴクラクチョウを見終わったあと、今日は山を下りてみようということになり、2時間ぐらいかけて、山の麓まで来ました。マワさんの家からずーっと下に見下ろしていた、その場所まで来たのです。そこには大きな畑が広がり、一直線の道がずーっと続いていました。

大きな畑とそれをつらぬく一直線の道

 今日が、マワ家で最後の夜でした。奥さんのアニーは、「今日は最後だからごちそうにしましょう。そうだ、カカルクを食べましょう♪」とにこにこ言いました。カカルクとはにわとりのことです。飼っているにわとりを捕まえてその場で殺して食べさせてくれると言うのです。どきどきしながら待っていると、マワさんが家の戸から体半分だけ出して、なんと、にわとりをパチンコで打ち倒しました!!これにはボクもびっくり!パチンコは小学校の時に遊びで流行りPTAで問題になったぐらいの記憶しかないので、PNGではこんな実用的なものかと感心しました。
  にわとりは気絶して、足を動けないようにひもで結ばれ家の中に置かれました。そしたら、ヒヨコのぴよぴよ、ぴよぴよという鳴き声がほんとに悲しそうに聞こえてくるのです。。親がいきなりいなくなってとまどっているのでしょう。親のにわとりも意識がもどり、その声に答えるかのように鳴きはじめました。家の外から「ぴよぴよ」、中から「コケーッ、コケーッ!」。もう、大変でした。しまいには、悲しくなったのかアニーまでも泣きだしました。「もう、いいよー、もうボクのためにそんないいから。イモでいいよー。」と言おうかと思いました。
 結局にわとりはアニーの手によって、首を切り落とされました。まずは血を抜いて、お湯につけ羽を全部むしりとります。そして、内臓を取り出し、まわりの肉を切っていきます。そのにわとりのおいしいこと!ぷりぷりしていて、最高でした。さらに、砂肝や腸、心臓までいただきました。マワさんの家に来て一度も肉を食べていなかったボクはそれで一気に元気になりました。

元気な時のにわとり


にわとりの頭
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