止まらぬ世論    2006年8月28日(月)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
日のオーストラリア、ジョン・ハワード首相の発言の余波はPNG国内に大きく広がっています。PNGの大衆新聞「The National」の"OPINION"コーナーに掲載された記事を紹介します。

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ワード首相は"Inherentely unstable situation"の意味を、簡潔にわかりやすく説明するべきだ。


る国を"不安定"だと言う時には、決まってその国では政府が崩壊寸前であることが多い。他には、通貨の暴落、投資家や資本の撤退、急激なインフレ、民族紛争などがある。しかし、PNGではこのいずれも見当たらない。


かにPNGに問題があることを否定する人はいない。しかし、この国で起こっている政治論争、貧困問題、治安問題などが完全に解決されていたなら、それは奇跡的なことだろう。


去15年から20年におよぶPNGの政府に欠点があることに我々は気づきはじめているが、それと同時にオーストラリアが昔とは違う、新しく攻撃的な国となってきているのをひしひしと感じる。その姿は共に成長していこうとしていた、昔の友好的で親しみやすいものとはかけ離れたものだ。昔のオーストラリア人がつくりあげた、私達のオーストラリアへ対する仲間意識がどんどん薄れてしまっている。


日のオーストラリアは、国際社会での地位を強固なものにしようと、とてもしたたかな野望を秘めているように見える。


洋州諸国の治安を守り、大洋州の警察官となるというハワード首相の発言は"正義"という名のもと発せられた発言だ。簡単には納得しない大洋州諸国に対しても、"正義"という言葉を使えば納得させやすい。


あれば、アフガニスタン、イラク、東ティモールへの軍隊派遣はするべきではないだろう。そして、これらの地域にとどまらず、世界各地にある点数稼ぎをしやすい地域に軍隊派遣はするべきではない。


PNG国内で物議を醸している"Inherentely"発言に対する世論はハワード首相の耳にも届いているはずだ。ハワード首相にはこれが意味するところを、わかりやすく正確に説明してもらいたい。


ーストラリアで繰り返し出されるPNGへ渡航時の警告情報。これは不本意なことに誇張され伝えられ、結果オーストラリア人はPNGを必要以上に危険で野蛮な国だと認識しているようだ。その誤解を解くためにも"Inherentely"発言が正確に説明される必要がある。


福な者が援助を続ければ続けるほど、受ける側の評判やイメージが悪いものとなっていく。今日のPNGとオーストラリアの関係はとても奇妙なものに見える。

(了)
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