新聞「ポスト・クーリエ」週末版でPNG屈指のダイビングスポット"ケビエン"が紹介されていました。ケビエンの海の魅力をご堪能あれ。
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パプアニューギニアは世界でも屈指のダイビングスポットだ。青く透き通った海に広がるカラフルなサンゴ礁、溢れんばかりの数で目の前を優雅に泳ぐ魚達など、他の国ではPNGほど多様で変化に富んだ海中世界を見ることは難しい。今回はその中でもPNGの北東に位置するケビエンを紹介しよう。
ニューアイルランド州の州都ケビエン。南緯2度に位置するその都市には世界各国から多くのダイバーが押し寄せる。一度沖へ出ればサメ、マンタ、バラクーダの大群など大物に会うことができる。それらの肉食性の大物たちを惹きつけるのは、ケビエン特有の強い潮の流れである。
もちろん大物だけではない。場所を変えれば、カラフルなサンゴ畑が一面に広がり、様々なかわいい海の生き物たちが私達を楽しませてくれる。その中でも驚きなのがピグミーシーホースである。体長25mmほどしかないそのタツノオトシゴはまず見つけることが難しい。私は幸いなことに長年ケビエンに住むガイドのおかげでなんと7匹も見つけることができた!
また、ケビエンは第二次世界大戦中に日本軍が駐留していた場所としても知られている。そのため町では掩蔽壕や砲台の残骸、海中では爆撃機や沈没船も見ることができる。中でも"Stubborn
Hellion(頑固な腕白小僧)"と呼ばれたアメリカのB-25爆撃機は多くの記録に残っているため世界的にも有名である。ケビエンの海に沈んだB-25は1944年2月14日、日本軍によって撃墜されたものである。
他に、1943年のクリスマスに連合国の飛行機により撃沈された日本の"テンリュウマル"は、ケビエン港の南近くに座し沈船好きのダイバーに非常に人気が高い。
ぜひ、この自然で満ち溢れたPNGを訪れ、世界一の海を体験してもらいたい!
リセナンアイランドリゾートHP
www.lissenung.com
(了)
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B25爆撃機。右上は自らの縄張りを優雅に泳ぐサメ。
静かに海底に眠る沈没船。
ピグミーシーホース。小さい上に擬態しているので見つけるのがとても大変。 |