HIV相談室    2005年6月9日(木)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ
HIV/AIDSの問題が深刻です。国内には確認されているだけでも5万人のHIV感染者がいると言われ、その数は年々上昇しています。感染者の60%はPOMに住んでいて、ナイトクラブで働く女性が不特定多数の男性とセックスをするために、感染が拡大していると言われています。


PNGにはHIV問題を解決しようと活動するNGO団体は非常に多く、学校に出向き、HIVの怖さを伝えたりさまざまな活動をしています。しかし、自ら知りたいと思った時や誰かに相談したい時などに、気軽に訪ねることのできる施設は少ないのが現状です。


こでこのたび、ゴロカの町から車で30分ほどのコニギ村にHIV/AIDSのためのカウンセリング施設が建てられることになりました。発起人はSeventh-Day Adventist教会。ゴロカではとても有名な教会です。私の知り合いにもここの信者は多く、みんなとても誠実です。土曜日には必ず教会に行き、お酒やタバコ、ブアイを一切やりません。


HIV/AIDSの相談だけでなく、家庭内暴力の相談などにも応じるそう。完成は間近で、実際にカウンセリングなどのサービスを開始するのは9月になるとのこと。町の中心から遠く、ちょっと行きにくいのが難点。ですが、この施設が多くのHIV感染者の心配を取り去ってくれることは確実でしょう。

(了)



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