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話は尽きない。 2006年8月15日(火) その拾

   
8月15日(火) 〜続き〜 

夕食後、村人達が igabi 家に次々と集まってくる。
昼間の生徒達も来たので、数学や動物のクイズ等をやったら大ウケだ。
あんまり はしゃいで先生に怒られてしまう子供も。(私は怒られなかった)
集落では常に先生が近くにいる訳だから便利な反面やりにくいこともあるだろう。

比較対訳形式の語学小冊子の解説を受ける。
部族語のPora語、ピジン語、英語の部族語読み、そして英語が対照されている。


<Pora語の特徴>

1. 各音節が aiueo と n 以外は『子音+母音』の組み合わせ。子音だけの音が無い。
2. 主語をよく省略する。
3. 動詞が最後に来る。
4. L が無く、外来語の L は R に置き換わる。
5. 前置詞が無く、助詞が有る。

日本語との類似点が多い。 村の学校の先生方から話が出始める。
我々夫婦が教職ということで、それぞれの教場で村を紹介して欲しいとのこと。
またこの機会に意見交換をしたいようだ。

プリントというものが無いので、必然的に板書中心のブレイン・ストーミング形式の
授業となる。生徒を厭きさせない、ドロップアウトさせないような工夫が必要となってくる。
学校の話になると村人達も雑談を止め、じっと聞き入る。

皆、非常に教育を重視している。
教育とワントクの精神がいずれは地域をより良くしてくれると信じて。


「パイガタサ村〜幻の昆虫を求めて〜」
- ミウラ夫妻

 ※以下写真はすべてミウラさん提供

数学や動物のクイズは大ウケだ。


Pora語の語学小冊子を受け取った。

 
8月15日(火) 〜続き〜 

子供達が帰ってからも、話は尽きない。
自然や生物、お互いの社会や習慣、・・等等。
今日は8月15日でもあり歴史の話にもなっていく。
日本人に対して悪感情の無い地域であることは有難い。

ニューギニア島はパプアとイリアンジャヤに分断されている。
イリアンの人々についてどう思うかと聞くと、「彼らは外国人で、我々とは何の関係もなく、全く違う」と言い、一緒にされては迷惑という反応。

部族が単位であって、人種的・民族的な規模での同胞感情などは無いようだ。
言葉以外は基本的に殆ど同じに思えるのだが・・。

明朝は8時に皆広場に集まってくれるそうだ。
就寝。
寝入り端、何かが頭にボトン!
懐中電灯で照らすと『コノハギス』だ!
ソニアの頭に登っていく。

「パイガタサ村〜幻の昆虫を求めて〜」
- ミウラ夫妻

イリアンジャヤの人達。人種的に同じメラネシアンで、見た目はほとんど変わらない。


頭に変な虫が。


コノハギスだ。
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