バニラ、世界へ    2005年5月3日(火)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ

ニラが世界へ船出した。シトゥム村のバニラ農家の団体であるSIGO Spice Producers Associationは初めてバニラをアメリカへ直接出荷した。はじめての出荷は160キログラムだった。


ニラはパプアでも重要な貿易品目のひとつ。熱帯雨林という恵まれた気候のおかげで良質なバニラが育ちやすいのである。各農家が世界市場に自分たちの作物を直接出荷できることはひとつの夢でもある。


SIGOの責任者、ケンダさんは感慨深げに語った。「7年前は私たちにとってバニラを直接世界市場に出荷することは夢でした。メサ氏の協力により1999年に団体が設立され、ボンゲム氏の経験と知識のおかげで小さな産業の基盤をつくることができた。」この団体を良く思っていない反対者に対する交渉も大変だったという。


かが160キログラム、されど160キログラム。そのバニラにはさまざまな人のあつい思いがこめられている。

(了)

StreetBeat


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