豪州警官派遣後、パプアは…。    2005年4月12日(火)     記事一覧へ    前の記事へ    次の記事へ

PNGの治安悪化を受けて、今年に入ってから首都を中心にオーストラリアの警察官が派遣されています。


かし、先週あまりうれしくないニュースが話題になりました。「オーストラリア警察官派遣後、犯罪率が増加!」これを受けて国民はどう思っているのでしょう。新聞の特集「Street Beat」にて国民の声が紹介されました。

ヘレン・ハロ(21歳 女性)ガルフ州在住
「オーストラリアの警察のおかげで、少なくとも私たちの村では劇的に犯罪が減ったわ!何もしないPNGの警官と違って、毎日パトロールしてくれるし。おかげで、イースターの祝日はほんとに平和な1日を過ごせたもの♪」


モハマド・バシル(男性)チンブー州在住
「犯罪が増えたのは、オーストトラリアとPNGの2つの警察がそれぞれ別々に活動しているからだと思う。PNGの警察官はオーストラリアの警察官の装備(車や無線など)を見て劣等感を感じてしまっているんじゃないか。」


メルキー・アントン(25歳 男性)POM在住
「オーストラリアの警察が来たことで、PNGの独立心が失われしまうんじゃないかな。まるで、"自分たちで治安を回復できない"って独立国として疑われてる感じだ。しかも、犯罪率が増加したという結果がでたし、僕自身も増えたって感じる。だから彼らは必要ないと思う。」



PNG警官への不信感、オーストラリアとPNGの間に存在する感情の溝、いろいろな国民の気持ちを知ることができました。とにかく、治安がよくなることを願うばかりです。

(了)

StreetBeat


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