ソマレ首相侮辱問題    2005年4月1日(金)     記事一覧へ    前の逸品へ    次の記事へ

週、マイケル・ソマレ首相がオーストラリアのブリスベン空港で検査のために靴を脱ぐように言われた。その行為に激怒した首相がオーストラリア政府に謝罪を求めている。一国の首相に靴を脱ぐことを強要するのは侮辱行為だ、というわけである。


のニュースが国内でかなりの波紋を呼んでいる。先日の国会では、ある州の知事が「オーストラリアの政府関係者がPNGに来たときにも、服や靴を脱ぐようにさせるべきだ。もちろん、ジョン・ハワード首相も例外ではない!」と怒りをあらわにし、また他の知事は「今回のこの行為は私たちパプアニューギニア人を劣っている民族だとみなしている証拠だ!」とも言っている。


くのPNG人はオーストラリアが嫌いだ。「援助するといいながら、PNGにある金や銅などの天然資源を安く手にいれ、それを使って機械をつくりPNGに高値で売る。そういった機械をつくる方法は一切教えてくれない。」このような話をうちの学生からも聞くぐらいだ。一方アジア諸国に対してはとてもよいイメージを持っている。特に日本は桁外れで人気があり「第二次世界大戦で日本が勝ってPNGを植民地にしてくれたらよかったのに。」と言う話を本当に多くの人から聞く。


のようなオーストラリア人をあまりよく思わない風潮は年々強くなってきているらしく、そんな中でのこの事件だ。波紋をよばないはずはない。新聞に載ったある国民の言葉に多くのPNG人の気持ちが集約されている気がする。「We can survive with Asians」

(了)



ソマレ首相支持者、謝罪と償いを求める


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